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俺俺感想4

Posted by りり on 11.2013 俺俺 1 comments 0 trackback
ネタバレします。




この作品の中での重要なアイテムといえば、それはもういうまでもなく
携帯・スマホですね(以下、携帯と書きます)。
均が異常な世界に入り込むきっかけは俺俺詐欺を働いたこと、
とメディアでは言われていますが、より重要なのは
大樹(「……のサッ」、のほうのw)携帯を我が物としたことにあると
私は思います。

均がこの携帯をこっそり自分のトレイに乗せて立ち去ろうとしたところに
女性の店員が階段を上がってきて彼にありがとうございましたというのだけど、
その彼女が画面から消えたところで、どさっという音がして
「お客様、大丈夫ですか?」という彼女の切迫した声が聞こえてくる。
たぶん、携帯を奪われた大樹に異変が起きたのでしょう、
まるで魂を奪われたかのように。

その後、この携帯に大樹の母親から電話がかかってきて、均は
出来心から俺俺詐欺を働いてしまいます。

このシーンで均は電話をしながら川を渡ります。「川を渡る」というのは
異世界へ入ることの象徴として古今東西の物語によく登場します。
「三途の川」もその一つです。川の向こうはあの世なわけです。

それから多くのシーンで携帯が登場します。
携帯はその持ち主の分身というか、先ほども言ったように魂同然の
重要アイテムです。そこには持ち主のさまざまな「秘密」が隠されており
この「秘密」によってその人のアイデンティティが保証されているかのようです。

さやかがシャワールームで「俺」になって死んでいるのを見て
均が慌てて逃げ出すシーンでも、彼は携帯だけをソファーから
拾って走り去ります。

しかし実際は携帯に収まるほどの情報で保証されるアイデンティティは
さほどの重みを持つわけではなく、ここから別の「俺」が均の中に
入ってくるという物語は、どこにでもいる、入れ替え可能な「俺」
小さな夢を抱き、挫折し日常に流されていく凡庸な「俺」、
「俺」しか愛せない「俺」の物語なのだといえるでしょう。

それでも「俺」自身にとってはたとえちっぽけではあっても大切な「俺」であり、
それを入れ替え不可能な「俺」にするためにはどうすればいいのか、
という重要な命題に行き当たるわけです。

もちろん携帯はまた一方では、新しいコミュニケーションの扉を開く
ツールでもあります。これが登場する以前に比べて、個人の通信の
頻度は飛躍的に増しました。電話、メール、SNSなどなどさまざまな
情報送受信が行われるようになり、新しい人間関係のあり方も
登場しました。本名も住所も明かさぬまま付き合う友人が増え
また、自分の名前を変えて別のコミュニティに参加することもある。
だれもが複数の「俺」を生きています。

途中何度か、均の携帯のディスプレイにさやかの名前が出てきます。
通話した内容はわからない、というかそれはおそらく大して重要ではない。
ただ均がさやかとつながっていて、そのことで何らかの満足感を
得ている、そのことだけが問題なのだと思います。
俺を他の人間から区別し、評価し、特別なものとして扱ってくれる
さやかとの世界に、均は心地よさを見出している。
均にとっては家電量販店で一緒に働く人々より、携帯の向こうの
さやかのほうが「リアリティ」のある存在なのかもしれません。
すでに俺俺詐欺によって、携帯の向こうの世界が信じるに値する
世界だという幻想は破綻しているというのに。
感想2にも書きましたように、さやかもまた「俺」であって
均が感じる「リアリティ」は均に取ってそうあってほしい
「リアリティ」でしかないのです。

この均の携帯世界への依存を利用して、別のバトルが繰り広げられます。
もう一回、均が他人の、というか自分以外の「俺」の携帯を盗む
シーンがあります。乱闘のさなか、瀬島が落とした携帯です。
そこには分刻みでの大樹との通話記録と、均の居場所を知らせる
地図がある。大樹が均を「削除」するために瀬島に情報を
送っていたのか、と思うと、均がそれを使ってかけた電話に
大樹は「均を削除していないだろうな?」と確認します。

ここは私の推測ですが、ほんとうは均を削除するために瀬島に
情報を送っていたところ、予期せぬ瀬島(の携帯)からの電話に
対して「削除していないだろうな?」と問い方を変えたのかな、と。

いやいや、そうじゃないか。大樹は均と自分は同じ「俺」だと
思っていて、均を削除した瞬間、自分も消えるのではと
思っているので、やはり瀬島に均が他の誰かに削除されないよう
見晴らせていたのか、とかw まだ考える余地がありますね。

そして大樹はもう一つ、携帯を使ったトリックをしかけていて、
それは均の格好をしたナオを殺して、均自身に均が削除された
かのように思わせることです。大樹の思惑通り、均は自分が
削除されたかのように思い、混乱してしまいます。
現実の自分よりも、携帯の中に映し出されるものを信じている均。
そこにうっすらと現代人の日常が見えてきます。
この時点で大樹は均との情報戦で一歩先んじています。

大樹は携帯を使って均を騙そうとした。だけど結局は携帯に
大樹の予期せぬものが写っていて、均に真実が伝わってしまう。
テクノロジーはニュートラルだけど、情報の送り手の意図と、
受け手の意図が微妙にずれる、そしてそのずれを読み取ったほうが勝つ。
均はさやかの言った「トリック」を見破って大樹との戦いに勝った。
この時点で、自立へ向け一歩踏み出したことになるのでしょう。

そして他人に成りすまして得たお金を返して、均は元の「俺」に
戻るのですが、実際はまだ小さな一歩を記したに過ぎないと思います。
現代社会の支配は巧妙で、もっとさまざまな「トリック」が縦横に
張り巡らされていて、自立していると錯覚させられながら支配されている
という局面がいくらでもあるからです。そのことを考えると、
最後の均の微笑みに言いようのない不安を覚えるのです。



Aさま
コメントありがとございます。
またお返事遅れてごめんなさい。
確かに奇妙な映画で、いろいろな解釈が可能で
ですから何度でも見たくなってしまいますね。
私も結構な回数見てしまっていて……w
kinkiファンのお友達も気に入ってくださったようで
よかったです!

Kさま
いつもコメントありがとうございます。
均の脱力した感じ、確かにわかります!
それがお好きというのもまたよくわかります。
そのテンションの低さが大樹やナオの
はっきりとした個性と対照的で
おもしろいですよね。

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俺俺感想3

Posted by りり on 30.2013 俺俺 0 comments 0 trackback
今日、4回目、5回目を見ました。
飽きない。

軽く感想と疑問点を箇条書きで。
誰かわかったら教えてね。
ネタバレありますよ。

・均が大樹の家まで母親をつけていき、家に上がることになるんだけど、
正面に古いオルガンがあります。
最初に均、次に母親がうっかり触れて音が出るのだけど、
あのオルガンは足踏み式だから、さわっただけじゃ音は出ないのでは?
お若いかたは見たこともないと思いますがw

・さやかの会社の外の灯りがぶーんぶーんと音を立てながら点滅してるんだけど、
デビッド・リンチの映画によく出てくる感じw
そのライトの円形がそのままビールの缶を真上から見たところにシフトしていくとこなんか、正にリンチ!
「ワイルド・アット・ハート」とかにこういうカットはたくさん出てきます。
それと前半のエイデンでのBGMが「ツイン・ピークス」っぽいw
さやかが眼帯をして出てくるんだけど、リンチ作品に眼帯の人は何人か出てくる。
とか、監督のリンチ趣味が今日は強く印象に残った。

・「ツイン・ピークス」とも関連してるし、また増殖の象徴でもあるんでしょうが、
大樹の母と均の乗り込むバスが「ツイン・タウン」行きだったり、
鍵屋のクレオパトラの娘が双子なんて話も出てきますねw
クレオパトラの娘は確かに双子だけど、男女の双子ですね。
あえてそれは言わなかったんでしょう。

・大樹の姉一家が削除されて遺影の義兄と甥は「俺」になってるけど、姉は姉のまま、ということは巻き添え?

・これはこの前の舞台挨拶で監督の話から解決しましたが、
均が踏切で四方から追い詰められるシーン、踏切の向こうの瀬島側は雨が降ってないけど、
こちら側はトラックのライトのなかに雨脚が見えますね。
その後のガード下のシーンでは均の体から水が飛び散ってるから雨に濡れた後なんですね。
このシーンは雨が降ったために急遽作られたものだそうで、
踏切を渡る時は「俺」じゃなかったトラック運転手が、
ガード下では「俺」になって襲ってくるのも、いきなり出来た「俺」だったからだそうです。
あの運転手、人気ありますねw
タバコを吸ってる「俺」がいないからこの「俺」に吸わせようということになったそうです。

・エイデンで女をひっかけたナオがエレベーターの中で大樹っぽいのはなぜ?
「俺」が混じりあってるような。横顔が綺麗で、かっこつけたかめたんそのものですねw

とりあえずこんなとこかな。

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俺俺感想2

Posted by りり on 27.2013 俺俺 2 comments 0 trackback
またしてもネタバレありで勝手なこと書きますよー!


この映画って血も出るし人も殺される(削除される)んだけど
どこかさらっとしています。その中で私が非常に生々しく感じた
部分があります。

それは高橋恵子さん演じる大樹の母がいきなり均の家に訪ねてきて
一晩泊まって行くシーン。母は下着一枚で蒲団をかけて寝ている。
そして首筋には汗が流れている。それを均が見つめている。
相手は自分の母と言い張るけど、均にとっては他人、つまり「女」。
均の中では「母」なのか「女」なのかのせめぎ合いの中で
恐らく性的な感情も湧き上がっているはずで、ここは「ヤバイ」と
思って見ていました。近親相姦のにおいがします。

その後、均とナオが俺山の合鍵を作りにいくシーンで、自分を
抱けますか?というナオの問いを、一瞬考えた末に2人して
はげしく「ないないない」と否定します。

一方さやかという年上の女性は、均とナオをしっかりと見分け、
均のカメラマンとしての能力を認め、つまり均を均として
他の「俺」から区別して唯一の存在として認めてくれる、
すでに実の母より「母」らしい存在となっています。
そしてこの女性と均は寝ることになる。これもまた
近親相姦のにおいがします。

ところがさやかは翌朝バスルームで息絶えている、そして
その顔は「俺」の顔になっている。

つまりナオと均とが激しく否定した、「自分を抱く」と
いうことが現実のものとなってしまったわけで、これほどの
「近親」相姦はありません。自分にとってもっとも「近い」
のは自分なのですから。

自分だけしか愛せないことの表現として「削除」と
この究極の「近親相姦」は対になっているのだと思います。

実際、さやかは何度も均に気のあるそぶりを見せ、仕事を与え
さらに自分と一緒に働かないかとまで言っているのに、均は
さやかのことを自分から知ろうとは一切しません。
ヤバそうなダンナとその手下がいても、深く詮索しない。
さやかがどうやら暴力をうけているようなのに、そのことにも
感知しない。それでいてさやかによる自分の肯定を受け入れ、
なんとなく気持ちよく生きている。つまりさやかは均にとって
顔が「俺」になる以前からすでに他者ではなく「俺」の延長なわけです。

均の母、大樹の母、そしてさやかという3人の母。
その母との関係性を問いなおし、そして均が自立することで
この物語は収束するのですが、本当にこれで丸く収まったのでしょうか。
なんだかこの最後がちょっともやもやするんですw

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俺俺舞台挨拶

Posted by りり on 26.2013 俺俺 0 comments 0 trackback
横浜ブルク13の舞台挨拶に行ってきました。
かめなしくんは朝からズムサタに出演していて
メイクもボロボロだと前の会場で話したそうですが
遠目には相変わらずの麗しさでしたw

相変わらずコメント能力が高いなあと思います。
私は仕事柄、人の話を文章にまとめることがあるのですが
話すのが下手な人の文章をリライトするのはすごく大変。
だけどかめなしくんの場合はほとんどそういう苦労は
なさそうです。頭の中できちんと整理された自分の思考を
口にしているんだなあと思います。
その場での思いつきではこんな風に話せません。

彼が言っていたことで印象的なのは、映画に関わる
美術部、衣裳部など、すべてのスタッフが三木監督の
マインド(この言葉、最近のかめたんのブームみたいねw)を
きちんと理解し、それを高いレベルで形にしようとしている、
プロフェッショナルの集団だ、みたいなことでした。

さて、内容に関して、一つだけ非常に気になったことを書いておきます。
ネタバレしますよ。





後半の「削除」がかなり進んだところで、「キリエ エレイソン」、
「主よ憐れみたまえ」というキリスト教の聖歌が流れますね。
えええ?って感じでした。なんというか、これをある特定の
宗教と関わらせたのはなぜだろう?
とりあえずそんな疑問を抱いて、明日また見てきます。

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アナザースカイ!

Posted by りり on 10.2013 亀梨和也 0 comments 0 trackback
5月17日のアナザースカイにかめなし君が出演します。

しかもParis!!!!

もうもうもう嬉しすぎる。
私、パリ大好きなんですもん。

5/17(金)23:00~23:30(日テレ)『アナザースカイ』
★KAT-TUN亀梨和也がパリで見せた意外な(秘)プライベート!
実は料理男子!ビストロでワインに合うフレンチを習い、腕前を披露!
芸能界引退も考えた過去の葛藤を赤裸々に告白。 ※日テレ番組表より

芸能界引退、か。どんな話が聞けるんだろ?

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「俺俺」マイムービー賞受賞!

Posted by りり on 30.2013 俺俺 0 comments 0 trackback
海外映画祭にて快挙!海外レビューでも絶賛の声!
『俺俺』が“観客賞(MY MOVIES AWARD)”受賞!!


CINEMA TOPIC ONLINE

既報どおり、「俺俺」が先ごろ参加したウディーネ・ファーイースト映画祭で
ここでも投票をお願いした、インターネットと現地の観客の投票からなる
マイ・ムービー賞を受賞しました。同賞ではかつてないほどの投票数だったとか。

選考委員から、「俺俺」はカフカの『変身』のようであると讃えられました。
不条理によって真実を照らし出す手法はたしかに両作品に共通するものといえます。

三木監督のこんな賛辞が嬉しいです。

「おそらく、この映画に対する観客の皆さんの支持は主演俳優である亀梨和也に向けられたものであると、思います。彼は今後、日本映画を代表する俳優となるはずです。どうかウディネ映画祭の皆さん彼の今後を是非注目して頂きたい。皆さんの先見の明が実証されるはずです」

私はこの予告をちらっと見ただけですが、かめたんの演技力がすごく上がってると思いました。
単純に考えても33役を演じ分けるというのは、並大抵のことではないはずです。
すでにいくつかの雑誌のインタビューで、かめたんは非常に興味深いことを言っています。
実にクレバーな人だと感心してしまいます。

だから三木さんのことばも、あながちお世辞ではないように思うのです。
この作品で、かめたんの演技についての評価はぐっと高まるのではないでしょうか。
これまで演じてきたのは「アイドル・亀梨」という看板を背負いながらの役でしたが
この作品ではむしろそういう看板を下ろしての演技だったことも関係しているでしょう。
とにかく早く見てみたい。

試写会の葉書をかかねばw

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オリスタのアンケートにご協力を

Posted by りり on 29.2013 亀梨和也 0 comments 0 trackback
http://s.ameblo.jp/ori-suta/entry-11519043417.html

上記にかめなしくんへの質問を投稿してください。
まだまだ少ないのでよろしくお願いします。
本日20時までです!

映画祭のことは改めて書きます。

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